貝がお金だった時代のニセ札対策は?

大昔、多くの地域で、貝がお金代わりに使われていました。たとえば、メラネシアの島々では、貝殻を円形に加工し、中央に穴をあけて数珠のように輪をつないでお金として使っていました。
というと、貝を拾ってくるだけで、「ニセ札」がつくれたのかと思う人がいるかもしれません。確かに、同じ貝を拾ってくれば、簡単な加工でお金が偽造できたはずです。
しかし驚くことに、当時から偽造防止策がとられていたのです。貝の貨幣といっても、その島ではとれない貝や、何百年もたった古い貝が使われていたので、簡単には偽造できなかったのです。
たとえば、インドネシアで、20世紀はじめまで使われていたものは、遠くの海岸から険しい山を越えて運ばれてきた貝。ソロモン諸島の貝貨は、数百年前以前の貝殻が使われていました。古い貝殻は、それだけでも値打ちが高く、宝石のような価値があったのです。

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