核ミサイルの発射係が誤ってボタンを押すとどうなるのか?

アメリカの場合、核ミサイルの発射ボタンを押すのは、大統領ではありません。大統領は「発射命令」を出すだけで、実際に発射ボタンを押すのは、発射管制官という専門職です。
では、この発射管制官が突然、発狂したり、妙な妄想をいだいて、発射命令もないのに、ボタンを押してしまうことはありえないのでしょうか。
しかし、安心してください。万一、発射管制官がボタンを押しても(正確には、発射キーを回しても)、核ミサイルは発射されません。
なぜなら、アメリカの場合、発射管制官は2人おり、2人が同時に発射キーを回さないと核ミサイルが発射しないシステムになっているからです。しかも、二つの発射キーの間隔は約4メートルあるから、1人で同時に発射キーを回すことは不可能。さらに、1人が発狂した場合にそなえて、お互いがつねにピストルを携帯して、相互監視しているといいます。
こういうと、万が一、2人が示しあわせて発射キーを回したら……という人がいそうですが、そういう可能性はないものとする、というのが、こうした場合の危機管理の考え方のようですね。

スポンサードリンク
(Visited 2,706 times, 1 visits today)
スポンサードリンク

Comments are closed