空に向かって威嚇射撃された弾のゆくえは?

テレビドラマの刑事ものでは、犯人を追う刑事が、「止まれ、止まらんと撃つぞ!」と叫んで、空に向かって、ズドーンとピストルをぶっ放すシーンがよくあります。
しかし、空に向かって鑿ったら、やがて弾は落ちてきます。天に向かって、ツバを吐くのと同じようなもので、落ちてきた弾が自分や周りの人に命中する危険性があるのです。
じっさい、フィリピンの繁華街では、新年を祝って、空へ向けてピストルを発射。その度に、流れ弾に当たり、死亡したり、ケガをする人が何人もでて、大問題になったことがあります。現在は、発砲が禁止されていますが、キリスト教徒の多いお国柄、クリスマスからのご陽気つづきで、思わず発砲する人がまだいるようです。
そのため、日本でも、ほんとうの刑事は、空に向かって、威嚇射撃するようなことはありません。近くに川があれば、その水に向かって撃ち、水がなければ、土の地面に向けて撃つことになっています。それでも、水面で反射して、事故につながる可能性も残されています。
日本のほとんどの刑事は、練習以外で、ピストルを撃つ機会のないまま定年を迎えるのが、ふつうなのです。

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