犯人は、なぜ「現場に戻る」のか?

犯罪捜査では「犯人は現場に戻る」とよくいわれます。
たとえば放火犯は、燃えている現場を野次馬のフリをして見ていることが多いし、殺人などの凶悪犯でも、警察官が現場検証をしているところを野次馬のフリをして見守っていることがおうおうにしてあるといいます。
なぜ、犯人は、危険をかえりみず、現場に戻ってしまうのでしょうか。
これは、心理学でいう「防衛的な露出行動」のひとつと考えられています。
たとえば、太っていることを気にしている人が、初対面の相手にわざと「いやあ、合うサイズの服がなかなかなくって」などと冗談めかしていうことがあります。これは、相手から太っていることを指摘されはしないかという不安を、自分が先にしゃべってしまうことで少しでもやわらげようとするため。犯人がつい現場に戻ってしまうのも同じ心理というわけです。警察のほうはそんな犯人の心理を熟知しているから、犯罪現場では、周囲にも目を光らせているようです。

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