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1秒の長さはどうやって決まった?

国際度量衡総会で採択された単位を、国際単位系(SI)といいます。そのなかで、時間についての基本単位は1秒です。
この1秒、じつはこれまでその定義が3回も変わっています。
最初に決められた1秒は、1平均太陽日(じつ)、すなわち、赤道上を動く架空の太陽に対して地球が自転する時間(もっとシンプルに言うと、日常生活に用いられる1日の長さ)を、24(時間)×60(分)×60(秒)で割った長さに決められました。
しかし、ほどなく、地球の自転速度が少しずつ遅くなっていることが判明。そこで、地球の公転周期をもとに算出した数字に改定されました。
ところが、不変とされていた公転周期も、200年につき約0.5秒短くなっていることがわかってしまったのです。
かくして1967年、「絶対に不変なもの」ということで、セシウム133原子が発しているスペクトル(光を分解し、波長順に並べたもの)が選ばれました。そして、その周波数約92億ヘルツの長さを1秒と定義したのです。

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