海のそばにある水族館では、海水はたいてい近くの海から取水管で引き込んで調達しています。では、海水を直接引けないような海から離れた水族館は、どうしているのでしょうか。
欧米などでは、淡水に食塩を加えて人工海水を使っているところもありますが、日本の水族館では、専用の船を使って遠洋に出向き、そこできれいな海水をくみ上げます。そして陸についたら給水車を使って、海水を搬送することが多いのです。
一度調達した海水は、循環式にして何度も使います。とはいっても補充する海水だけで1日、数トン〜数十トンも必要になります。海水の確保は、内陸の水族館にとって、かなり骨のおれる仕事であることは間違いありません。
海に近い水族館でも、数十キロ離れたところまで船でくみに行くこともあるといいます。陸に近いと工業用排水や生活廃水で汚れていて、海水が使えないこともあるからだそうです。
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