スイカも植物である以上、種を植え、畑で育てなければ、実を結びません。では、種なしスイカの種はどうやって作るのでしょうか。
種なしスイカといっても、最初は、他のスイカと同様、スイカの種をまいて作られます。
その成長過程で細工を施すことで、種のないスイカになるのです。
スイカに限らず、人も含めて、すべての動植物は、細胞の中心核の中に染色体をもっています。スイカは、この染色体を22本持っていますが、コルヒチンという薬品で処理すると、倍の44本の染色体をもったスイカができます。このスイカの花のメシベに、普通のスイカの花粉をかけて受精させると、染色体が33本のスイカができます。このスイカの種をまいて育て、花に普通のスイカの花粉をかけると、種なしスイカとなるのです。
いってみれば、種なしスイカは染色体異常のスイカです。人間でも、染色体に異常があると、不妊になることが多いのと同じです。種なしスイカは、いってみれば、不妊症のスイカということになります。
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