タクシーの運転手だって、知らない道があります。
とくに都心のタクシーに郊外の住宅地までいけといっても、幹線道路に面しているのならともかく、ふつうは道順を教えなければまず無理です。
ところが、客が自分で運転する人ならば、道もよく知っていて大丈夫なんでしょうが、運転しない人がナビゲーターをすると、「そこを右」というのでいってみたら、一方通行で入れなかった、なんてことがよくあります。
そんなとき、だいぶ遠回りになりそうだと思うと、ちょっと荒っぽい運転手だと、バックでもって一方通行を進んでしまいます。
さて、こんな場合の料金はどうなるのでしょうか。バックしたからその分マイナスになるのでは、と期待しても、それはムダです。
タクシーのメーターは、基本的には走った距離によって計算されますが、決められた時速より遅く(だいたい、時速10キロくらい)走ると、その間は時間で計算されます。
そうでないと、渋滞に巻き込まれたら、タクシーとしては商売あがったりだからです(乗っている客にしてみれば、渋滞で遅くなった上に、どんどん料金がかかるのでふんだりけったりなのですが)。
バックで走った場合は、この遅いときと同様に、距離ではなく時間で計算されます。だから、マイナスになるどころか、プラスされるのです。
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