アホウドリ、オオサンショウウオ、西表島に生息するイリオモテヤマネコなど、「天然記念物」に指定されている動物は、どれも絶滅寸前というイメージがあります。
しかし、天然記念物は、絶滅しそうなすべての種に救いの手をさしのべているわけではありません。たとえばノミやシラミは日本では絶滅寸前ですが、指定対象にはなりません。
指定されるポイントは、あくまでも「学術的に価値があるものかどうか」という点。日本固有の生物で、限られた場所にしか生存しないとなると価値は高くなります。
天然記念物を決めるのは、都道府県の教育委員会や民間の団体、学会や学術団体。そこで「学術的にみて価値が高い」と判断されたら、文化財保護審議会に諮問。そこで「然り」と認められると、文科大臣の答申を受けて晴れて天然記念物に指定されます。
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