アパートやマンションを借りようとして、家賃が極端に安ければ、なにかあるのかと疑うのがふつう。あまり安すぎて、借りようという気にならないことがあります。
だから、たとえその部屋で自殺があっても、それほど安く値を下げることはないといいます。とくに、大都市の場合、睡眠薬でひっそり死ねば、隣の人でも気づかないケースがあります。そのまま通常の値段で不動産広告をだしても、新たな借り手にバレることはないのです。
もちろん、救急車や警察がくるほどの騒ぎになり、血痕がベットリとなれば、かなりちがってきます。室内を全面改装し、お祓いをして、通常の家賃の3割引きぐらいにして広告をだします。それでも大都市であれば、よほど環境が悪くなければ、たいてい借り手がつきます。
また数か月たてば、そんな自殺騒ぎも忘れて、新たな住人が生活を始めるのがふつうだといいます。これは、大都市の一戸建ての場合も、同じです。
しかし、地方の場合はこうはいきません。大都市とちがって物件も多いし、住民の移動も少ない。いつまでも、あのアパートでは自殺がでたと噂になって、いくら安くしても、借り手はなかなかつかないといいます。
もっとも、かつてある地方都市で、そういう家のほうがおもしろいと住んだ人が、夜な夜な現れる幽霊にまいり、からだまで壊して逃げだしたことがあったといいます。当然その家は、その後ずっと買い手はつかなかったそうです。
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