電車の重さは、1両だけで40トンほどもあります。これに満杯の客を乗せ、何両も連結すれば、何百トンにもなります。
レールはその重量を支え、さらに車輪との接触による摩耗に耐えなければなりません。そのため、金属内部まで硬度を高めた材質が使われています。
しかし、硬ければ硬いほど、曲げるのは大変なはず。カーブ用のレールはどうやってつくるのでしょうか。
これが意外に簡単なのです。緩やかなカーブなら、人の手で端から固定していけば、レールは自然に曲がります。ちょっときついカーブでも、油圧機械を使えば、簡単に形をつくれるのです。
その秘密は、そもそも電車が自動車のように急カーブを曲がらないため。線路自体がゆるやかなカーブを描いているため、レール一本あたりにすれば、ほんの数ミリ曲げるだけでいいのです。
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