ウーロン茶の缶やボトルの表示をみると、「福建省」という地名をよく目にします。福建省は、中国の南部にある省。中国大陸でも、ウーロン茶の一大産地です。
産地となった理由は、福建省の気候にあります。ウーロン茶用の葉は、気候が温暖で、雨の多い高地でしか、栽培できません。広い中国の中でも、この条件をもっともよく満たしているのが福建省で、他の地域ではこれを超えるウーロン茶を製造できないのです。
しかも、ウーロン茶の製造過程には、多くの手作業を必要とし、長年の経験と技術が欠かせません。そういう技術も、昔からの産地である福建省には十分蓄積されています。そのため、日本に輸入されているウーロン茶は、一部の台湾産をのぞいて、福建省産がほとんど独占しているのです。
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