国境は、アフリカ大陸の北側のように、植民地時代に人為的にまっすぐ区切られてしまったところでなければ、海や川、山といった地形的な要素によって決まることがほとんどです。
このなかで、ちょっとめんどうが起きやすいのが河川です。山はめったにその形状を変えることはありませんが、川は洪水などが起これば、流れが変化することもあります。また、川幅の広いところでは、川のどこに線を引くかでモメることもあります。
国際河川の国境線は、国際法上の原則からいうと、航行できない河川の場合には中央線で分け、航行できる河川の場合には、メインとなる航路の中央線で区切ることになっています。
一応、そう決めてはいるものの、川の中央に中州などがある場合は、その帰属をめぐって領有権争いが起こるなど、なにかとイザコザが多いのです。
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