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なぜ喪服は黒い?

欧米でも日本でも、喪服といえば黒。欧米では昔、喪に服すといえば、1年間くらい黒い喪服のまま生活することでした。
一般的に、黒は悲しみをあらわす色、と解釈されていますが、もともと、黒い喪服を着るという習慣には、死んだ人を悼み悲しむのとは違った意味がありました。
昔の人は葬式に行くと、そこに死者の霊魂がいると思っていました。そのため、明るい服を着ていけば、死者の霊魂が自分に気づいて崇(たた)るのではないかと恐れました。しかし、黒服で変装すれば、死者の霊魂に見破られないというわけです。
つまり、死んだ人への「悼み」からではなく「恐れ」から、黒を身にまとうようになったというのが真相。
ちなみに、黒い喪服は世界共通ではありません。中国では白や赤紫だし、イランは茶色、エジプトは黄色です。日本でも、古代の喪服は白かったという話もあります。

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