これが街角に立ち始めると、選挙を前にした活気のようなものが、街にただよい始めます。選挙ポスター掲示板。ベニア板上に黒い枠をつくり、数字を書き込んだ、あれです。選挙が終わっても、しばらく立てたままになっていることもありますが、選挙後は、すみやかに撤去するのが、決まりになっています。
つまり、あのポスター掲示板は、選挙のたびに業者と契約し、新しくつくっており、その契約には、撤去、解体まで含まれているのです。そして、じっさいの処分は業者の責任でおこなわれています。
といっても、選挙管理委員会の方針は、なるべく再利用すること。つかい道の限られる枠の部分は、しかたなく焼却処分されることが多いのですが、ベニア板は建築現場の足場などにつかわれているといいます。
また、たまに、学園祭や文化祭で、利用したいという依頼があるといいます。再利用になるから、喜んでつかってもらうのかと思えば、そこはお役所、絶対に選挙ポスター掲示板だったことがわからないようにすると約束するなら、払い下げてくれるというのです。
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