転落の一途を辿った「夜の帝王」の未路とは

赤坂の「ミカド」といえば、日本の夜をかえたといわれるほど注目されたレストランシアターです。
総面積1500坪、地上2階地下1階の建物は、総工費15億円という贅(ぜい)をつくしたものでした。そして、その経営者であった山田泰吉氏は「夜の帝王」とうたわれ、今太閤として評判の人物となりました。
16歳で活動写真の弁士に弟子入りしたというだけに口も八丁。そのうえ、かなりのアイデアマンで稼ぎに稼ぎ、昭和30年代にプール付きの豪邸に住むまでになりました。当時の彼は各メディアにひっぱりだこの超有名人だったのです。
ところが、時代の波に乗って絶頂をきわめた「ミカド」は、東京オリンピックを目前にして不渡り手形をだし、いきなり倒産してしまいました。いかに評判になろうと、客がこなければビジネスは成立しません。まだまだショービジネスが盛んになるほど、日本人は豊かではなかったのです。
夢を追い、実現にまでこぎつけた山田氏でありましたが、「ミカド」倒産でいままで築きあげたものをすべて失ってしまいます。
その後何度か再起を図りますが、失敗。晩年はホームレスとして「日本橋三越」の地下街で寝泊まりしていたとか。
まさに天国と地獄を絵にかいたような人生でありました。

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