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運に見放された男の最後の賭けの悲惨な結末

人生の苦境を抜けだす一発逆転の秘策……といってもなかなかむずかしいものです。へ夕をすると、ますます泥沼に足を踏み入れるケースも多いといいます。
千葉県に住むある男は、借金を返済するために、当時住んでいた父親名義の土地を売却し、別の場所に小さめの家を建てて、差額で借金を返済しようとしました。
ところが、見栄っばりの性格が災いして、家は当初の予定よりも大きくなり家具や車も買い替えるなどしているうちに、ますます借金はふくれあがっていったのです。
こうして最初の逆転計画に失敗して泥沼にはまったこの男は、昭和55年1月に究極の逆転劇を計画します。
仲間3人と共謀して、自分が運転する銀行の現金輸送車を襲わせるという偽装強盗を計画したのです。計画はまんまと成功、4700万円の現金を強奪し、今度こそ彼の思いえがいた逆転劇も成功したかにみえました。
だが、悪いことはできないもの。犯行の1か月後に、仲間のひとりが大金をもっているところを職務質問され、それがきっかけとなって、全員が逮捕されてしまったのです。彼の一発逆転劇はこうして最悪の結末を迎えたのです。

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