最近は、本場フランスで修業し、国際コンクールで優勝経験もある若きパティシエ(菓子職人)たちが輩出していますが、そもそも本物のパティシエとはどんな人なのでしょうか?
そのお店で、ひと目で見抜くには、実はお菓子ではなくパンをチェックしてみればいいのです。
というのは、伝統的に「ヴィエノワズリー」というジャンルがあり、フランスではパンも菓子店の重要な仕事のひとつになっているからです。そうした菓子店の扱うパンがヴィエノワズリー。たとえばクロワッサンやブリオッシュなどがそれです。さらに、それらの生地を使ったスイーツもあります。
日本ではフランス菓子店というと、生ケーキ中心ですが、本国フランスではヴィエノワズリー、焼き菓子、生ケーキ、ショコラなど種類が多いのです。作るほうは、それだけ多岐にわたる仕事をこなさなければなりません。生ケーキしか置いていない店は、パティスリーの仕事の一部しかしていないことになります。
日本でヴィエノワズリーを出しているところはまだそう多くありませんが、店先にクロワッサンが並んでいたら、そこは本物です。そして、そのクロワッサンはまずハズレなくおいしいはずです。
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