店で買ってきたケーキは、冷蔵庫に入れておく……もしも、こんなことをしていたら、せっかくのケーキの本来の味を味わっていないことになります。
たとえばチョコレートケーキ。店のショーケースでは、18度前後で管理されています。だから外がパリッ、なかがトロッとしておいしいのです。ところが、それを温度が5〜7度の冷蔵庫に入れてしまっては、固くなり、味も格段に落ちるのです。
チョコレートケーキだけでなく、フランス菓子は、生地にバターが入っていたり、ナッツを使ったり、果物の果肉だったり、さまざまな材料が組み合わさった、複合的なおいしさに最大の魅力があります。だから、ひとつひとつの素材の味が一気に口のなかで広がる温度で食べるのが一番おいしいのです。そのためには、ほとんどは10度以上の常温で食べたほうがいいでしょう。保存のときには冷たくしておいたとしても、食べる前に常温に戻しておきましょう。これがおいしく食べるコツなのです。
保存温度はケーキの種類によっても違いがあるので、テイクアウトするときには、それぞれの適正温度を尋ねてみましょう。
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