メロンが日本で栽培されるようになったのは、明治後期のことです。当時は皇室の専用品でやがて財閥や華族らも食べるようになり、普通に市販されるようになったのは、昭和に入ってからです。
それでも、むろん高級品であることに変わりはなく、いまでも銀座の有名店では、高品質の温室メロンが、1個1万円から2万円はします。こういう値段になるのは、メロン栽培には莫大なコストがかかるためだからです。
メロンは、専用ガラス使用の温室で、「上げ床式栽培」という大変手間のかかる方法で育てられています。しかも、ひとツルで1個しか収穫できません。ほかの果物とは、まったく性質の違う果物といっていいでしょう。
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