サッカーでは、最後尾の敵より、さらに後ろにいる味方選手にパスを出すと「オフサイド」の反則を取られます。バスケットボールでは、こんな反則は考えられませんが、なぜ、サッカーやラグビーにはオフサイドがあるのでしょうか?
これは、ひとことでいうと、イギリス人が「卑怯」であることをもっとも嫌うからといっていいでしょう。
サッカーの原型といわれるストリート・フットボールは、町どうしの対抗戦で、何百人もの男が入り乱れる集団格闘技のようなものでした。このゲームでは、ゴールが決まればゲームオーバーになります。そのため、ゲームに参加する者は一丸となってポールを取りに行かなければならなかったのです。
そんなゲームで、激しい争奪戦から離れることは「男らしくない卑怯者の行為」とされました。こうした発想を正式にルール化したのが、オフサイドというわけです。
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