小学校や中学校のときの教室を思い出してみてください。やけに天井が高く、教室にはガランとした空間部分があったはずです。子供のころは体が小さかったからそういう印象が残っているのかといえば、そうでもありません。
じつは「建築基準法」で、小学校から大学まで、教室の天井の高さは「3メートル以上」と定められているのです。ふつうのマンションの場合、2.1メートル以上あればいいから、かなりゆとりがありますが、なぜ学校の天井は、そんなに高く決められたのでしょうか?
この規制ができたのは1950年のこと。理由は、教室を明るくするためだとか、換気をよくするため、天井は10尺(約3メートル)と明治時代から決められていた等々、諸説あります。
ほんとうの理由ははっきりしませんが、最近はこうした規定が建築コストを高くしているとの指摘もあります。
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