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古くなった電車の車両はどこへ消えていくのか?

古くなった電車は、そのほとんどが解体される運命にあります。鉄くずとなって、やがて再生利用されるのですが、何に再生されるかは時の運。運命に身をまかせるほかありません。
大手私鉄の場合、1台の電車を使用する期間は、10年〜20年。かつては、系列の中小私鉄にゆずり渡され、使用されるケースが多かったようです。晩年を地方競馬で走るサラブレッドのように、第2の人生が開かれていたのです。
ところが、現在の時の流れは、「10年ふたむかし」。10年以上たつと、スタイルの流行もかわれば、技術も時代遅れになる。地方の中小私鉄でも、廃車は敬遠しがち。解体するよりしかたがないのです。
また、新幹線は、そのスピードと長距離を走るがゆえに、金属疲労などによる老朽化が早いものです。せいぜい10年ぐらいしか利用できません。かといって、ほかの私鉄にゆずり渡すこともできず、これもまた、解体されるより方法がありません。
昭和初期の電車は、車体が鉄鋼製で、走る距離も短く丈夫でした。とくに、国鉄の電車は、私鉄に払い下げられ、何十年も現役で走りつづけていました。
時代とともに、電車の仕事量が多くなりましたが、その寿命は、徐々に短くなってきています。

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