タオルの両端の生地が薄くなっているのは、じつは日本だけのもので、節約のために生まれたアイデアだったのです。
タオルはパイル地でできていますが、これはループをつけた独特の織り方でつくる生地のこと。吸水性と肌触りのよさが特長です。
しかし、この織り方をすると、手間がかかるし、糸も大量に使います。それだけ、コストがかかります。
そこで、大阪のタオルメーカーが身体を洗うのに不要の両端を平織りにすることを思いつきました。平織りなら簡単だし、使う糸も少なくてすみます。
1枚分の節約額は小さくても、これが数万枚、数十万枚になれば、大きなコストダウンにつながります。そこで、日本中のタオルの端が薄くなることになったのです。
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