通信販売という販売法は、今から130年以上も前、明治初期にはすでに登場していました。
日本で郵便制度が創設されたのは1871年、明治4年のことですが、その4年後には郵便為替制度が設けられました。
そこに目をつけたのが、農学者。農家の人が読む農業専門誌に広告を掲載し、外国産の苗や種、肥料などを全国の農家に郵送販売するという商売をはじめたのです。つまり、日本で最初に通販生活をはじめたのは、農家の人たちだったのです。
ちなみに、現在も、農産種苗は「第四種」として安い郵便料金で郵送することができます。農産種苗にこんな特典が設けられているのは、種苗業界が、郵政事業庁にとって大のお得意様だった時代の名残りといえるでしょう。
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