アンネ・フランクが「アンネの日記」を書きはじめたのは、両親から日記帳を贈られたことがきっかけでした。1942年6月13日、アンネが13歳の誕生日を迎えた日のことです。
これは、アンネの一家が、ナチスのユダヤ人迫害のため、ドイツからアムステルダムへ逃れ、アムステルダムの隠れ家に移る直前のことでした。
以後、アンネは密告によって連行されるまでの2年間、隠れ家生活のことや家族の様子、異常な環境の中で思春期を迎える心の軌跡を書きつづりました。
というわけで、アンネの日記は正月から書かれたわけではないのですが、歴史に残るほかの日記をみても、「和泉式部日記」は4月10日から、石川啄木の「ローマ字日記」は4月3日、永井荷風の『断腸亭日乗」は9月16日から書きはじめられています。
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