紫式部は「源氏物語」を書きはじめたとき夫と死別し、一児の母となっていました。
やがて、紫式部は、藤原道長のお声がかりで、道長の娘の彰子に仕えることになります。この宮廷に勤めている時代に、彼女は「源氏物語」を完成させます。
そして、執筆当時の「源氏物語」の読者は彰子をはじめとし、宮廷内のごくかぎられた人物だけだったと考えられています。
一部の公卿にくわえて、僧侶や写本をした女官たちなど、多くても数十人程度しか、「源氏物語」の読者はいなかったようです。
(Visited 5,070 times, 1 visits today)
Comments are closed