流氷には2種類あります。陸地にある氷河がくずれて海に流れだしたものと、海水が凍結してできた海氷です。
前者は淡水が凍ったものだから、溶かせばふつうの水として飲めますが、じつはしょっぱい海の水が凍った海氷も、溶かせばちゃんと飲めるのです。
化学の法則に、「混ぜても混晶をつくらない物質で不飽和溶液をつくり、これを凍らせると、溶媒と溶質に分離する」というのがあります。
海水の場合なら、凍らせると水(溶媒)と塩(溶質)に分離するわけで、つまり、海氷には塩分は含まれていません。溶かせば当然、ふつうの水として飲めるのです。それもかなりおいしいようです。
冬の北海道に流れつく流氷は、オホーツク海が凍結してできた海氷。これを溶かした水でお茶をいれたりご飯を炊くと、ひじょうに美味しいといいます。
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