たき火で焼き芋を焼くとダイオキシンは出るのか?

ダイオキシンは、恐ろしい環境汚染物質です。
発ガン性、生殖障害、ホルモン攪乱(かくらん)作用など、人体への影響ははかり知れません。
その発生源としてやり玉にあがるのは、ゴミ焼却場や化学工場ですが、じつをいうと、日常生活でもダイオキシンをまき散らしている可能性があります。
たとえば秋。落ち葉たきをして焼きイモを焼くのは楽しいものですが、じつはこれが恐ろしいことなのです。ダイオキシンは、塩素を含むものを比較的低温で燃やすと発生しやすいもので、木の葉のなかには塩素がかなり含まれているのです。
東京都が都内に多いケヤキの葉で実験したところ、たき火にすると、ゴミ焼却炉で燃やす場合より約220倍も多いダイオキシンが発生することがわかっています。
総量的にいうと、落ち葉たきで発生するダイオキシンは、同量の塩化ビニールを燃やす場合の約800分の1ときわめて微量ですが、それでも都の環境保全課では「焚き火はなるべくやめてほしい」といっています。

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