カサをもっていないのに、突然、にわか雨が降ってきました。100メートル先のコンビニに行けば、そこで雨宿りできます……。
そんなとき、風がなければ、とにかく走るが勝ち。少しでも濡れないですむ。
無風状態で雨のなかを前に進むときは、2種類の雨が体を濡らします。頭上に落ちてくる雨と、体の前面にあたる雨です。
体の前面にあたる雨とは、別ないい方をすると、「まだ地上にたどりつかず、空中に浮いている状態の雨粒」のこと。この雨については、走るにしても、歩くにしても、「体の前面の面積×移動する距離」分の空間に浮いている雨粒は、けっきょく体の前面にあたることになります。
いっぽう、頭上に落ちる雨は、頭を上からみた面積に、つねに降りそそいでいます。したがって、その量は、雨のなかにいる時間が長いほど、多くなります。
というわけで、トータルで考えれば、走ったほうがぬれる量は少なくてすむのです。
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