上空は日が照っているのに、突然パラパラッと小雨が降ってくることがありますね。気象用語で「天気雨」と呼ぶ現象です。
昔の人は「狐の嫁入り」「天泣(てんきゅう)」などと呼んでいました。
それぞれの謂(い)われは、突然の天気の変化にキツネにバカされたように感じるから「狐の嫁入り」。空が流した涙が、雨となって降ってくるようだから「天泣」。
昔の人は、天気雨の降る原因がわかりませんでした。なにか神秘的なものを感じ、このような情緒的な名称で呼んだのでしょうが、もちろん現在は、その謎はすっかり解明されています。
天気雨には次の2タイプあります。
①肉眼では見えない遠くの雲から降った雨が、強風に運ばれて降った。
②上空に雨を降らせる雲が存在していたが、雨が地上に落ちるまでに消失。晴れた空から降ってきたように見えた。
天気雨の原因は、調べてみれば意外に単純なのです。
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