光は直進するはずなのに、なぜ稲光はジグザグ?

学校で、光は直進すると教わったはず。それなのに、稲光(稲妻)がジグザクに曲がりながら進むのは、どうしてなのでしょうか。
これは、稲光は、厳密にいうと電気だからです。
雷雲が放電した電気が、火花を散らしながら大気中を進んでいく――つまり、電子の流れを遠くから見ると、まるで光がジグザグに進んでいくように見えるのです。
電子の流れがまっすぐに進まない理由は、大気中には酸素や窒素など、さまざまな元素や化合物の原子や分子があるから。電子とそれらが衝突するたびに、火花が散ります。衝突しながらも、電子はなんとか、もっと抵抗の少ない道を進もうとします。それでジグザグを描いて下降していくのです。
というわけで、もし、大気中になにも障害物がなければ(真空だったら)、電子はまっすぐに進みます。火花も生じないから、稲光も見えないのです。

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