リサイクル運動が盛んになるにつれ、町内会などでは、缶飲料のアルミ缶とスチール缶をきちんと分別して回収しているところが増えてきました。
手で簡単に握り潰せるのがアルミ缶、プロレスラーじゃないとちょっと無理なのがスチール缶ですが、なぜ、缶飲料の材質には、この2種類があるのでしょうか?
答えは、缶の中身によって、缶の材質が違うからです。
たとえばコーヒーや紅茶、トマトジュースなどは、缶に詰めた後に、高圧や高熱をかけて殺菌する必要があります。そのため、熱や圧力に強く、丈夫なスチール缶が適しています。
一方、アルミ缶がよく使われるのは炭酸飲料やビール。これは、炭酸によって雑菌の発生が抑えられるため、殺菌の必要がありません。また、炭酸の圧力によって缶が内部からつねに圧迫されているため、やわらかいアルミ缶でも缶が変形しにくいからです。
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