やっと念願のマイホームを手に入れた。家はもちろん、土地だって自分のものだ(借金だけど)。
そんな喜色満面のお父さんが、ふと疑問を抱きました。「ハテ、土地は自分のものとはいえ、その地下の権利はどうなっているんだろう?」
お父さん、ご安心ください。民法の規定によると、土地の所有権の限界は次のように規定しています。
「土地ノ所有権ハ法令ノ制限内二齢テ其土地ノ上下二及フ」
つまり、何メートルまでと野暮なことはいっていません。原則的に上空から地下までずっとお父さんのものなのです。
ただし、「制限内」とあるように特例はあります。たとえば、電話線の地下ケーブルや地下鉄を通すときなどは、個人の所有権よりも公益が優先されます。こればかりは、公共のためなのでいたしかたありません。
もっとも、肝心の地下がなかったなんてこともあるようです。例えば大谷石の採掘跡地がそれ。土地を購入するときは地下までチェックを。
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