テレビ番組でよく取り上げられご存じの方も多いと思いますが、カップうどんはもちろん、カップラーメンも、地方によってスープの味つけが変えられています。
たとえば、東京の場合は、カップうどんのスープは濃い醤油味。同じ商品でも、関西で売られているものは、スープの基本はかつおだしになります。また、北海道にいっても、スープの味は変わり、寒い場所のせいか、塩気を強めにしてあります。各メーカーでは、だいたい以上の3種類のスープを用意しているようです。
ちなみに、関東=濃味、関西=薄味になったのは、次のような歴史背景によるものらしいのです。
関西は東京に首都が移るまえ、長く都があった場所でした。ひいては、やんごとない人びとが多く住んでいました。こういう人びとはまず力仕事をあまりしません。このため、薄い味でも十分だったのでしょう。
一方、関東は農業など肉体労働の人びとが多い場所でした。汗とともに塩分が消費されるので塩や醤油をふんだんに使った濃い味つけのものを食べないと、体がもたなかったのでしょう。
この伝統が、長い時間を経て、カップうどんの味にまで受け継がれているわけなのです。
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