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ボクシングでは、なぜグローブをつけるのか?

素手で殴られたときとグローブで殴られたときとでは、どちらがダメージが大きいでしょうか。
答えは、じつはグローブをつけたときです。
ボクシングの選手がはめるグローブは、重さが200〜400グラムくらいあります。重さが増している分だけ、パンチの威力は増大するからです。となると、ボクシングでグローブをつけるのは、相手に多大なダメージを与えるため、ということになりそうですが、そうではありません。本当は、ボクサーの手を保護するためです。
18世紀にイギリスでボクシングが誕生したころは、素手でおこなわれており、スポーツというより、武術に近い感じだったようです。それからまもなくボクシングのルールが確立。グローブの採用が決まりました。
しかし、それよりもっと前にさかのぼれば、競技者は拳を保護するために、やわらかい子牛の皮を細長く切り、それを巻いていました。昔の人のほうが、安全にうるさかったのです。

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