コロンブスがアメリカ大陸に到達するまで、銀製品は「大金持ち」しか持てない貴重品でした。
イギリスには「富裕な家に生まれた」ことを意味する「銀のスプーンをくわえて生まれてきた」といった言い方があるくらい。逆に、「貧しい家に生まれてきた」というときには、「木のスプーンを口にくわえて生まれてきた」と表現します。
ところが、アメリカ大陸が発見され、南部メキシコやアメリカ、カナダから大量の銀が産出されるようになると、銀の価値は昔ほどではなくなりました。
しかし、貴重な金属というイメージは引き続き残りました。そこから、栄誉の象徴であるトロフィーには銀製が多いのです。
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