あなたの家族が、運悪く誘拐され、犯人から1億円用意するよう電話があったとしましょう。
しかし、どこを探しても、あなたの家や銀行口座にはこんな大金はありません。といって、ニセ札を用意するわけにもいかない。ここはとりあえず、お金を用意して、あとは警察に期待するしかないところですが、こんなとき、警察がお金を貸してくれたってよさそうなものだとは思わないでしょうか。
うまく犯人を逮捕すれば、誘拐された家族だけでなく、ちゃんとお金だって返ってくるはずです。
犯人を逮捕するのが警察の仕事である以上、自信をもってお金を用意してもいいのではないでしょうか。
しかし、警察庁によれば、こうしたお金は予算に組んでいないため、貸すことはできないそうです。もちろん、警察が仲介者になって銀行からお金を借りる手筈を整えてくれることはあるといいますが、原則は被害者の家族の「自腹」なのです。
まさか、その日にそなえてこつこつとお金をためるという人はいないでしょうが、そのつもりはなくとも、あんまりお金をためすぎると、誘拐犯から却って狙われますよ。
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