線路の下には、バラストと呼ばれる砂利が25センチほどの厚さに敷きつめられています。線路の保線作業で、作業員が砂利にドリルを打ち込んでいるのは、レールと枕木を安定させるため。バラストを震わせて隙間を詰める作業で、「つき固め作業」と呼ばれています。
そもそも、バラストには、レールを安定させ、振動や騒音をやわらげるクッションの役割があります。しかし、電車の重みや振動で、砂利が動き、レールの高さに違いが生じたりするため、ときどきドリルを打ち込んで、レールの高さを調節しているのです。
バラストは、一年もすると、列車の衝撃で角がとれて丸くなり、効果が半減してレールの高さに狂いが生じるようになります。そうなると、クッションの役目は果たせなくなり、バラストはときどき新しいものと取り替えられています。
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