なぜアメリカでは履歴書に写真を貼らないのか?

日本でもアメリカでも、ある会社の採用試験を受けようと思ったら、履歴書が必要になるのは同じです。
このとき、日本では履歴書に本人の写真を貼るのが当たり前ですが、アメリカではその必要がありません。というより、もしも会社側が応募者に写真を貼ることを義務づけたら、それは違法ということになってしまうのです。
その理由は、アメリカでは、従業員などの採用や処遇にあたって、出身国、人種、肌の色、宗教、性別、年齢、身体の障害などによって差別してはならないからです。つまり、写真を貼れば、その人の肌の色や性別、さらには人種や年齢もある程度、推測がつきます。これでは、採用側が面接する以前に応募者を選別しかねないというわけです。
だから、アメリカの履歴書には、写真だけでなく、性別や年齢を書く欄もありません。採用側が応募者についてわかっているのは、名前程度。その名前から性別を想像するくらいで、ホントのところ、どんな人物が応募してくるのかは、面接のフタを開けてみなければわからないのです。

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