フランス革命期、パリにエコール・ポリテクニクーという理工系の英才教育学校がありました。 ここを卒業したカルノーという男が、1824年、28歳のときに『火の動力およびこの力を発生させるのに適した機関の考察』(以下『考察』) […]
自然現象・科学の雑学
油断大敵!米ロ宇宙開発に見る逆転劇
第二次世界大戦後、米ソ(現・ロシア)の宇宙開発競争は国家の威信をかけてくり広げられていました。 すくなくとも、1957年の時点では、世界の専門家たちは、アメリカがソ連を1歩も2歩もリードしているとみていました。 世界で最 […]
物理学者奇跡の蘇生!愛はメスより強いのか?
旧ソ連(現・ロシア)の世界的な物理学者レフ・ランダウが交通事故で重体におちいったのは1962年1月7日でした。 一流の医師らが全力をあげて手をつくし、なんとか1か月以上は生命を保っていましたが、やがて脳と全身に浮腫(ふし […]
世界の学説の誤りを発見、注目を浴びた日本人とは
明治時代になって、文明開化とともに日本人の科学者も世界から注目されるようになりました。天文学者であった木村栄(ひさし)もそのひとりです。 彼が注目されたのはその学説のすばらしさだけでなく、それまでの学説をひっくり返したと […]
見捨てられていた珍説が見事ノーベル賞をもらうまで
世界的な大発見のなかには、当初誰からも相手にされなかったのに、のちに評価が逆転する、というものがけっこうあるのです。 そのひとつの例が、スウェーデンのスヴァンテ・アルヘニウスの唱えた電解質溶液の電気伝導に関する理論です。 […]
戦局を急転させた平家軍には何が起こった?
隆盛を極めた平氏が、木曽(源)義仲によって都を追われたあとの話です。 戦いなどにはなんの意欲もなく、ただ豪華で贅沢な生活をおくっていた平氏は、すでに源氏の敵ではありませんでした。 しかし、こんな平氏も、水島の戦いでは源氏 […]
奇跡か偶然か、幻のランはこうして見つかった
地球上では毎日のように動植物が絶滅している、といわれていますが、執拗に探せば幻といわれる植物だって発見できる可能性もあります。 1991年、植物学者のグループが、絶滅したといわれるラン科の一種を探し求めて、4日間ニュージ […]
海王星発見に隠されたこの番狂わせ
太陽系で、いちばん外側の軌道をまわっている惑星といえば海王星。この星の発見をめぐっては、ふたりの科学者のドラマがかくされていました。 イギリスのアダムスが、天王星の外の軌道をまわる未知の惑星にかんする計算結果を得たのは、 […]
富士山が大噴火したら東京はこうなる
そのむかし、富士山が大噴火すると予言して、大ハズレ。大ヒンシュクをかった自称学者がいました。しかし東日本大震災以降、富士山周辺の次の3つの異変でますます現実味を帯びてきたようです。 ①異常に急速な山頂の雪解け ②富士河口 […]
空に飛ばした風船はどこまで飛んで行くのか?
運動会などのスポーツイベントでは、よく、風船飛ばしをおこないます。とくに、秋の澄んだ青空に色とりどりの風船が舞い上がっていくと、いよいよ大会が始まるという緊張感につつまれます。 ところが、舞い上がった風船は、やがて緊張感 […]