日本の箸は、先に行くほど細くなっていますが、中国の箸は全体がほとんど同じ太さの「寸胴型」です。これは、食習慣の違いからきています。
海に囲まれている日本の食卓では、魚が中心でした。焼き魚や煮魚を食べるときは、小骨を取り除かなければなりません。そういう作業には、先が細いほうが便利です。
一方、中国では、魚だけでなく肉もさかんに食べます。肉料理なら骨を取り除く必要はなく、魚にしても、油で揚げるメニューが多いから小骨を気にせず食べられます。
要するに、中国では、箸で骨を取るといった細かい作業をする必要がなかったのです。それで、箸の先を削らない、寸胴型が定着したというわけです。
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