神戸牛、米沢牛、佐賀牛……日本に「ブランド牛」は数多くありますが、知名度、値段、そして(たぶん)味など、どれをとっても日本一の牛肉といえば、松阪牛でしょう。
その松阪牛、産地は三重県松阪市であることはあまりにも有名ですが、じつは生まれは松阪市ではありません。兵庫県です。
その証拠に、全国に松阪牛を送り出している松阪肉牛協会でも、松阪牛は「兵庫県産の親牛を持つ黒毛和種で、出産未経験の雌。雲出川と宮川に挟まれた、松阪市を中心とする地域とそれに隣接する町で最低6か月肥育されたもの」と定義されています。
実際、松阪牛を肥育している酪農家の多くは、兵庫県内の市場から生後9〜10か月の子牛を買入れ、2〜3年かけて、じっくり肥育しています。
昔から、「生みの親より、育ての親」といいますが、兵庫生まれの牛は、松阪で手塩にかけて育てられることで松阪牛になるのです。
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