なぜ、師走になると「第九」コンサートが多くなるのか?

師走の風物詩として、すっかり定着したのが「第九」コンサート。ベートーベンの第九交響曲「合唱付き」のコンサートです。
最近は、全国各地で「第九を歌う市民の会」などというものも誕生しているほどですが、なぜ、師走になるとかくも「第九」だらけになるのでしょうか。
ひとつは、「第九」はベートーベンが作曲した最後の交響曲だから一年の最後に演奏するというものです。
もうひとつは、きわめて現実的な理由で、「第九」コンサートをすれば、演奏家たちの餅代が出るということです。
「第九」には、オーケストラ以外に百人もの合唱団がつきます。オーケストラと合唱団のメンバーが一丸となって、親戚や知人にキップを売りさばけば、なるほどコンサートは大入り満員になるというわけなのです。

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