ヒトがサルから進化して、少なくとも450万年が経過したといわれます。
その間、ヒトの脳はめざましい発達をとげ、それにともない重さも増えました。
化石から推測すると、北京原人の脳は平均900グラム程度。いっぽう現代人の脳は平均1350グラムもあります。
SF映画や小説のなかでは、ヒトの脳は今後もさらに発達し、結果として頭が巨大化。逆に四肢は退化してヒョロヒョロに細くなったりする進化した人類の姿が描かれたりします。
しかし、実際は、ヒトの誕生のメカニズムが根底から変わらないかぎり、そういう未来人の誕生はありえないといいます。
女性の子宮や膣の大きさを考えると、出産時の胎児の頭の大きさは、現時点ですでに限界を越えているほどです。これ以上、胎児の頭が大きくなったら、出産自体が不可能になるのです。この先500万年。いやそれ以上の時を経ても、ヒトの姿が劇的に変わることはないといわれる所以(ゆえん)なのです。
(Visited 2,009 times, 1 visits today)
Comments are closed