デバ亀から被害者へ、ノゾキ魔の仰天言い訳

女性の寝室や更衣室というのは、男心を微妙にくすぐるものです。いったい、なかでどういう光景がくり広げられているのか……。こう考えるだけで、興奮を覚えてしまう男性もいるようです。ところが、想像するだけで終わらないのがノゾキ魔であります。
アメリカのクリーブランドで、ある家の屋根によじ登っていた男も、こうしたノゾキ魔のひとりでした。2階の部屋のなかでは、若い女性が1枚1枚洋服を脱いでいく。彼はワクワクしながらのぞいていたのですが、そのときの彼女があまりに魅力的だったため、ついうっとりしすぎて、彼は屋根から転落。そのまま警察へと突きだされてしまったのです。
しかし、この男、取調室にはいったとたん、いきなりひらきなおり、
「あの女が、あたりはばからぬ格好でハダカをみせびらかすものだから、私は足の骨を折ってしまった。女なら、窓を閉めて着替えをするのが当然だ。あれは、公然ワイセツ罪だ」
と、逆に彼女を訴えたのです。
バカげた言い訳だが、なぜか妙にこの話に納得した譽察官は、彼女に窓を開けていたかどうかを確認。そして、開けていたとわかったとたん、彼女のほうに50ドルの損害賠償の支払いを命じたというのです。
デバ亀が、突然被害者に大変身。オチオチのぞかれてもいられない時代になったのかも。

※デバ亀《明治41年(1908)風呂帰りの女性を殺害した女湯のぞきの常習者、池田亀太郎という出っ歯の男のあだ名から。「でばがめ」とも》のぞきをする男。また、痴漢。変質者。(goo辞書より)
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