「3人寄れば、文殊の知恵」「女3人寄れば、かしましい」「石の上にも3年」「3度目の正直」など、日本のことわざには「3」のつくものが非常に多いですね。
ことわざだけでなく、「日本3大○○」や御3家、3羽烏、3人娘のように、日本人は3でひとくくりにするのも好きです。
その理由は、一説によると、日本に古くからある陰陽思想のせいだといわれます。陰陽思想では、奇数を陽数として尊び、偶数を陰数として嫌います。「七五三」や「三三九度」といったおめでたい儀式に奇数が使われているのもそのせいで、こうした陰陽思想では、1はものごとの始まりを表す神聖な数、そして3は、その次にくるもっとも区切りがよく、しかも縁起のいい奇数というわけです。また、3は、「満つ」や「充つ」に通じる、ひじょうにおめでたい数だとする説もあります。さらに、1や2は、点や線でしかありませんが、3になってはじめて、面が完成する=すべてがそろう、という説もあります。
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