ホームラン王に学ぶ勝負の極意

野球も、ある意味では格闘技です。たとえばピッチャーとバッター。両者の睨み合いの迫力は、格闘技に匹敵します。
しかし、世界のホームラン王・王貞治は、まだ若かりし頃、恩師の荒川コーチからこう言われたといいます。
「王よ、おまえはまだ未熟だ。目で相手を脅しているうちは、ホンモノではない。本当の勝負師の目は優しいものなんだよ」
なぜ、ホンモノの勝負師の目は優しいのか。荒川コーチの言う理由はこうでした。
刀を抜いて向き合うとき、こちらが優しい目をしていると、相手はその優しさを「甘さ」と判断して、踏み込んできます。そこには油断もあります。そこを剣の名人は、一刀のもとに斬ります。
バッティングもそれと同じ。こちらが睨みつけると、ピッチャーの腕が萎縮してボールばかりになるなど、かえって、打ちごろの球はこなくなります。反対に、優しい目をしていると、ピッチャーは打つ気がないと見て、安易にカウントをとりにきます。その球は往々にして甘い。そこを打ち返すのです……。
かくして、王選手の目は柔和になり、のちにホームランの世界記録を塗り替えるまでになったといいます。

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