横断歩道のペンキは、なぜ塗りたてでも車につかない?

ペンキを塗れば、乾くまで時間がかかるのがふつう。しかし、横断歩道のラインは違います。
塗り終えた直後から、クルマがラインを踏んで走っていきますが、タイヤにペンキがつくことは絶対にありません。
これは、横断歩道には溶融性トラフィックペイントという特殊なペンキが使われているからです。
このペンキには、温度の変化に応じて硬さが変わるサーモプラスチックの粉末が溶かしこんであります。
これを路面に塗ると、ペンキは常温にさらされることになり、溶けていたサーモプラスチックはもとの硬さにもどろうとします。さらに、ペンキには、塗料の固形化を速めるガラスビーズも混ぜられています。
これらの作用で、溶融性トラフィックペイントは、塗った直後には固まってしまうというわけです。

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