警察官の拳銃の使用に関しては厳しい規定があります。射撃スタイルも「職務執行法」で規定されていますが、近年見直されているようです。それまでは「片手で拳銃を構え、直立姿勢で23メートルの距離から引き金を引く」という刑事ドラマでよく見るスタイルだったのですが、いまは「10メートル程度の距離から腰を落として両手で拳銃をかまえる」方法になりました。
規定が変わったのは、最近は犯罪者が拳銃を所持していることが多く、命中率を高める必要があるためです。日本の警察官が使用している38口径の国産拳銃は、20メートル以上の距離から立ち姿勢で撃つと、ひじょうに命中率が悪いのです。
そこでFBIで以前から取り入れていた確実に命中率を高めるスタイルを真似たのです。
それでも射撃訓練は、原則として年1回。訓練以外で拳銃を使ったことのない警察官のほうが圧倒的に多いといいますから、命中率が刑事ドラマ以下であることだけは確かのようです。
(Visited 3,057 times, 1 visits today)
Comments are closed